Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0152 地図は現地ではない:一般意味論

日本にアレクサンダー・テクニークを紹介した
片桐ユズル先生の一般意味論の授業を
合宿で受けたことがある。

「地図は現地ではない。」つまり
言葉はそれが表しているそのものとは違う。
という、最も基本的な考え方を教えてもらった。

このあいだ友人がつぶやいていたことが
ものすごくぴったりくる例なので紹介する。

「これから北海道。きっと涼しい」
と期待を述べた数時間後
30.6℃を示す電光掲示板の写真と一緒に
「なにこの暑さ!」とのコメント。
そして
「ちゃんと北海道らしくして!」とリクエスト。(笑)

「きっと涼しい」という地図(予想)と
「30℃超えの暑さ」という現地(現実)は、違ったのだ。

この例から思ったことが2つあって
ひとつは、現地については
あるがままを受け入れるしかない、ということ。

もうひとつは
学校で働いていた頃
授業にしても行事にしても
「地図の通りの現地」になるように
頑張っていたなぁ、ということ。

たぶん、そもそもムリな話だったのだ。

#0151 勉強だってskill building

「できないところをさらけ出すのに
ものすごく勇気が必要だった」
という話を書いていて

そのまま
自分のアレクサンダーのトレーニングに
当てはまると思った。

授業で「教えるところを見てもらう」という段階を経て
経験を積んだのち、実技試験に臨む
というプロセスがある。

先へ進むにはいつも
自分を見つめて何が必要か見極め
それをさらけ出して
サポートを求める必要があった。

そして
そうするのには、勇気が必要だったし
そうしてまで挑戦したことが
上手く行かなかったと思ったとき
とても残念で、落ち込んだりもした。

私は早くトレーニングを進めたくて
今振り返るとだいぶ
突っ走った感じがあるけれど

スキルを習得する過程で
自分の気持ちへのケアを
もっとしてもよかったなぁと思う。

挑んでいることをお祝いしたり
一歩進んだことをたたえたり
なぜこれを習得したいのか
大きな望みにつながりなおしたり。

勉強だってskill buildingなんだから
そういうのが、あっていい。

#0150 開示する勇気

自宅浪人している子の英語を見てほしいと
知り合いのつてで頼まれたことがあった。

最初は「こういう時どうしたらいいですか?」
というタイプの質問が多かったのだけれど

「やっている教材を持ってきて
どこが困っているか教えて」と提案し
「センターの過去問のここがこうでした」
と、解答に至るプロセスまで聞けたときに
一番助けになれたし、助かったと言ってもらえた。

あとで教えてくれたのが
相談すること自体に
ものすごく勇気が必要だったそうだ。
どこができないかを
さらけ出さなくてはならないから。

そうだったんだ。

それでも、サポートを受けることを選んだんだね。
自分のために。
と思ったら、感激した。

アドバイスをもらうのには
時に、勇気が要るのだ。