#0087 採点のレシピ:意味深さにつながる
もし無限に時間を使っていいなら
私は採点がキライじゃなかったと思う。
速さと正確さのプレッシャーから
毎回ツラい思いをしていたけれど
意味があってやっているということも、知っていた。
普段の一斉授業と違って
やっと、ひとりひとりを見てあげられる!
という気持ちがあった。
試験は、使い方によっては学びの宝庫だ。
間違いの質から、次のステップが見極められる。
どこを補い、どこを伸ばしていけばいいか
1枚の答案に手がかりが詰まっている。
「そういう意図でやっている」と、生徒に伝えたこともある。
「人は三度の飯のほかに意味を食って生きている」
と、高校の現代文の授業で言われたのを思い出す。
目の前のタスクの意味深さにつながったとき
どんな変化があるだろう?