#0115 相手の話を受け取る
“Inside Out”(邦題はインサイド・ヘッド)
という映画で
落ち込むビンボン(Bing Bong)を何とか励まして
電車に乗せて先へ進もうとする場面がある。
ヨロコビ(Joy)は
「大丈夫よ!修理すればいいわ」と励まし
ヘンな顔をして笑わせようとする。
…全く動こうとしないBing Bong。
一方カナシミ(Sadness)は
「そうだね。悲しいんだね」と声をかけ
Bing Bongは泣きだしてしまう。
うんざりするJoy。
すると、ひとりしきり泣いたBing Bongは
「もう平気。駅はこっちだよ」と歩き出したのだ。
Joy: 「どうやったの?」
Sadness: 「わかんない。
悲しそうにしてたから、話を聞いたんだ」
↑これ!
「相手の話を受け取る」ってやつ!
と、激しく納得した瞬間だった。
「マイクがどっちに向いているか」で
見分けられるという話も聞いた。
この場面だと
Joyは、マイクを自分に向けている。
「私はこうすればいいと思う」を
語り続けている。
一方Sadnessは
マイクをBing Bongに向けている。
相手の話を聞き続け
自分の発言も、聞こえてきた話に沿っている。
どっちがいい悪いっていうより
悲しみで心が大変なときに
励ましは受け取ってもらいづらいんだな
ということが、よくわかる例だった。
人を励ましたくなるとき
どっちにマイクを向けているか
気づいていたいと思う。
☆その場面の動画があった: