Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0137 アレクサンダーのレッスンはこんな感じ

知り合いにプチレッスンをした。
この記事を読むと
アレクサンダー・テクニークのレッスンで
どんなことを見ていくのか、イメージがわくかも。

「しゃがんだところから立ち上がるのが大変で
手で押さないとムリ」
というご相談だった。

そこで、2種類やって比べてもらった。

しゃがんで、足を前後にずらしたところから

実験1.前にある脚の足首の上「以外」のところに
頭を持っていきながら立ち上がってみる

頭が前の足の右や左や後ろに行くと…
とっても大変。
全く立ち上がれないこともある。

ではまたしゃがんで、今度は

実験2.前にある脚の「足首の上に頭が来る」
  と思って立ち上がってみる

これを試してもらったら、スムーズに立ち上がれた。

「ええーすごい!これ、いつもできなかったのに」
「もしかしてヒザをそろえていてもできる?
…わー、できた!」
と、嬉しそうだった。

自分で何度か試すうちに
どんどん動きが変わって、美しかった。

さて、「なんでできたんだろう?」と不思議がるその人に
起きたことを解説するなら

頭が足首の上に来ることで
頭と背骨の間で「ぎゅ~」っと縮めるのをやめられたので
背骨が体重を支えやすくなって
股関節、膝関節、足首関節が動きやすくなったから
ラクに立ち上がれたんですよ

となる。

でも私はこのとき
背骨やら関節の名前やらを出して
その部分が気になってしまうことよりも
今うまくいった「足首の上に頭が来る」
というアイディアを持って帰ってほしかった。

なので「足首の上に頭が来たらできましたね~」
とニコニコしていたら
「…魔法使ってないよね?!?」と言われてしまった。(笑)

使ってません!
身体ってよくできていて
お願いした通りのことをやってくれるから
その「お願い」のアップデートを提案しているだけ。

というわけで、レッスンは例えばこんな感じで進む。
特殊技能から、日常のちょっとした困りごとまで
人の動きなら何でも扱えるのが
面白いところだと思っている。

 ☆関連記事☆

beyouteaching.hatenablog.com