#168 マックス=ニーフってどんな人?
マンフレッド・マックス=ニーフはチリの経済学者。
「チリの奇跡」と呼ばれたほどの発展の影で
人々が貧しいままであることに気づき
「ならば、間違っているのは経済学の方だ!」
と言って
経済学者なのに、当時の経済を否定した人。
発展の対象は人間であって、モノではない。
発展の判断基準は、QOLの改善。
QOLは、主観的なもの。
だから、経済に主観を取り戻そう!と呼びかけている人。
彼の定義では
ニーズは欠乏であると同時に、可能性。
例えば「英語ができなくて残念だ」を欠乏と感じるのなら
そこに何か大切な可能性を見出しているはず。
それって
「スワヒリ語ができなくてもあんまり残念じゃない」
という気持ちと比較すると、わかる。
彼の定義では
貧困は、長期的にある一つのニーズが満たされてない状態。
例えば「お金持ちの、友人のいない孤独な人」は
「愛情」のニーズが満たされていないから、貧困。
というように、新たな視点が得られて
とっても面白い。
次回は、中でもとりわけ面白いと思っている
「サティスファイアー」についてのお話。
☆マックス=ニーフのインタビュー動画があります☆
おだやか~な口調で進みます。約25分。