#0187 自分も相手も大切にすることを教えるには
アレクサンダー・テクニークのトレーニングで
解剖学を勉強して
ヒトは繊細な作りと機能を備えて生まれてきて
微妙なバランスのもとに生きて動いている
ということを知った。
あなたも私も
こんなシステムを共有していると知ったら
見下したり差別したり攻撃したりできるだろうか。
と思っていたら
チェリストのパブロ・カザルスのことばに出会った。
「子供が単語の意味を理解するほどに大きくなったらすぐ
このことばは奇跡を起こすんだよ、と教えるのだ。目のことを話したら
見えるってすごい奇跡だね、といってやる。
話せるということがどんなにすごい奇跡かを
説明してやる。
私たちの手ってすごいね、とか。一つ一つの単語が素晴らしいことを意味している
ということがわかれば
子供はみんな気づくだろう。『僕は奇跡だ。あの子も奇跡だ。
だから僕はあの子を殺せない。
あの子も僕を殺せない』私たちが戦争の衝動から遠ざかるには
この方法しかない」
その人がその人であることを大切にするための
出発点が、ここにある気がする。