Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0187 自分も相手も大切にすることを教えるには

アレクサンダー・テクニークのトレーニングで
解剖学を勉強して
ヒトは繊細な作りと機能を備えて生まれてきて
微妙なバランスのもとに生きて動いている
ということを知った。

あなたも私も
こんなシステムを共有していると知ったら
見下したり差別したり攻撃したりできるだろうか。

と思っていたら
チェリストパブロ・カザルスのことばに出会った。


「子供が単語の意味を理解するほどに大きくなったらすぐ
このことばは奇跡を起こすんだよ、と教えるのだ。

目のことを話したら
見えるってすごい奇跡だね、といってやる。
話せるということがどんなにすごい奇跡かを
説明してやる。
私たちの手ってすごいね、とか。

一つ一つの単語が素晴らしいことを意味している
ということがわかれば
子供はみんな気づくだろう。

『僕は奇跡だ。あの子も奇跡だ。
だから僕はあの子を殺せない。
あの子も僕を殺せない』

私たちが戦争の衝動から遠ざかるには
この方法しかない」

パブロ・カザルス 鳥の歌』(ちくま文庫)
p228


その人がその人であることを大切にするための
出発点が、ここにある気がする。