#0201 絵が描けるようになりたい人へ～その２
“Drawing on the Right Side of the Brain”
（日本語版は『脳の右側で描け』）という本の
序盤のエクササイズで、世界が変わった。
単純なイラストをマネして描くことすらできなかった私が
ピカソ作のストラヴィンスキー像を模写できたからだ。
本当に見たままを描くのに必要な情報は
線の位置や角度や、線と線の関係性。
ということでそのエクササイズでは
お手本を逆さまに置いて模写する。
普通に置いてあっても描けないのに、逆さまで？！
なにがなんだかわからないまま
とにかく、この線は画面のこのへんからここまできて
こっちとこの角度で交わって
と、ひたすら繰り返した。
出来上がってひっくり返したら、絵が描けていた。
ゆがんでいるけど
人が手を組んで椅子に座っている絵だと、充分に伝わる。
「手を組んで」「椅子に座った」「人」。
普通に描いたら絶対に描けないと確信できるほどに複雑なものが
線と線の組み合わせをひたすら考えただけで、描けたのだ。
あの感動は忘れられない。
“Drawing on the Right Side of the Brain”
『脳の右側で描け』
タイトルの”Right”が掛詞だとわかるとき
英語やっててよかったなと思う。
