屋久島の地形のことを、縄文杉ツアーのガイドさんに教えてもらった。
元々、土がほとんどなく、地面は花崗岩。湿度が高いので、岩が苔むす。倒木や切り株も苔むす。すると、コケを土の代わりにして種が発芽する。成長につれて、下に向かって根を伸ばしていく。だから、ああいう景色になる。
光と水があれば植物は育つのだ。栄養が少ないので、成長は遅い。でもそのゆっくりとした成長のおかげで、屋久杉は丈夫で長寿。
置かれた環境で、しなやかに生き延びてきた。その積み重ねが何千年も続く。
始めから強くあろうとするのとは、たぶん違うのだろうと思った。