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タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0300 役割を通して、人として成長できそう

(このテーマの過去記事はこちらからどうぞ)

人と協力してやっていくための知恵が詰まっているフォーマルコンセンサスでは、とてもユニークな係分担が定められている。いくつかご紹介する。

【ドアキーパー係】
遅れてきた人に議事の進行具合を伝える。出入りを管理することで場の境界線を保ち、器をしっかりさせる効果もある。

【ピースキーパー係】
話し合いが白熱して場の緊張が高まったときに、ミーティングの中断を提案する。例えば鐘を鳴らして一分間の沈黙を呼びかけ、冷静さを取り戻すのを助けたり、リフレッシュを試みたりする。

【共感係】
感情が高ぶった時、参加者は共感係に助けを求め、会場の外で話を聞いてもらい、代わりに発言してもらうことができる。話の内容は共感係が「気がかり」として発言するので、感情的に刺激されることなく話を聞くことが可能になるし、気がかり自体にも対処してもらえる。


ミーティングごとにロールを交代して、様々なロールを経験することが推奨されている。その体験を通じて、人として成長できそうな気がする。例えば板書係としてグラフィックを取り入れても面白そうだし、ピースキーパー係や共感係のふるまいを見て、強い感情を覚えたときにどうしたらいいかヒントがもらえそう。私が参加したワークショップでは、上記のロールの出番がなかった。体験してみたい。

ちなみに、タイムキーパー係はSiriに任せることも可能らしい。

 

☆著者が本の内容を公開しています

A Guide to Formal Consensus