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タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0307 ストーリーのパワーを歯科治療で感じた

歯科治療の痛みについて、私のかかりつけの歯医者さんのストーリーをシェアしたい。

以前治療した詰め物の中が、ひっそり虫歯になっているのが見つかった。これじゃあケアで防ぎようがない。おとなしく詰め直すことになった。

麻酔注射であまりにもテンションが下がった私を見て、「麻酔苦手なんですか。それなら今日できるところまでやって、次回は麻酔しなくていいようにしましょう」などと対応してくださる、やさしくて思慮深い先生。歯医者さんに行くのは大嫌いだけれど、先生は好きだ。

詰め物をする段階にきて、麻酔をしていないので、ものすごく沁みた。思いきり痛そうにしている私に、先生はいったん治療の手を止め「はずかしながら、先日虫歯になりまして」と話し始めた。

「治した後も沁みるんですよね。でもそれは、神経が生きて働いている証拠なんです。神経を取ってしまえば痛くないから患者さんに喜ばれるんですけど、長い目でみたら神経が生きていた方が歯が長持ちします。だから歯が痛むとき、神経が生きてるんだなと思って過ごしました。1か月半くらいすると落ち着いてきますよ」

実はこの一週間くらい前から、仮に詰めたところが痛くて、正直うんざりしていた。でもこの話を聞いたおかげで、痛みに対する反応を変えられる気がした(ただその直後「これからセメントを塗るときにまた沁みますけど、耐えてください」と言われたときは、その予告編だったのか?!と思った)。

「痛ーい!沁みる!もうやだ!」の代わりに「神経が生きててくれてありがとう。おかげで末永く美味しい物が食べられます」と思うことで、痛いけど、大丈夫だった。そのあとも順調に回復している。

人のストーリーって、パワフルだ。とってもありがたかった。