#0344 MITの新しい大学院プログラムから考える、入学者選考の目的と手順
一般的な大学院に応募するのに必要な書類として、大学の学位、成績表、GREなどのスコアや推薦状がある。それらを一切使わず、オンラインコースの成績で入学者を決める大学院プログラムがMITにある、という記事を読んだ。
5つのオンラインコースは無料で受けることができ、収入に応じて期末試験の受験料を払う。単位が取れれば、キャンパスでの大学院プログラムに応募ができるという仕組みだ。合格すれば6カ月程度キャンパスに通い、プロジェクトや修士論文に取り組むことになる。
この方法なら、本当に適性のある学生を選抜することができる。また、学ぶ力さえあれば大学も、なんなら高校も卒業している必要はないし、貧困層にもチャンスが開かれる。
様々な狙いやメリットがある中で目を引いたのが「そもそもGREはたいした情報源にならないし、推薦状も、名の知れた大学のものでない限りは質を判断しようがない」という、変革への動機づけだった。
今採用している手順は、目的にかなっているのか。その問いから始められることが、きっとあると思った。
プログラムの内容はこちら