Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0297 もっと知りたい!だからまず切り取る

ヘレン・フィッシャーという人類学者が開発した質問紙をお友達とやってみて、盛り上がった。

『「運命の人」は脳内ホルモンで決まる!~4つのパーソナリティ・タイプが教える愛の法則』


どのタイプがどのタイプのどんなところに魅かれがちなのかがわかる。原題の”Why him? Why her?”のほうが、簡潔に内容を表しているかもしれない。相性診断だけでなく、自分が大切にしている価値観も見える化できたりする。生まれつきそうなんだって思うと、納得感も増す。アーユルヴェーダの体質診断や、ホロスコープとのつながりについても考えてみると、より面白かった。

こういう性格診断みたいなものって、もちろんその人全体を表しているわけじゃない。この本で取り上げられているドーパミンセロトニン、テストステロン、エストロゲンの4つだって、誰もが4つ全部の影響を受けている。傾向として寄っていることがあるっていうだけ。型にはめられるなんてお断りと思う人もいるかもしれない。

でも私は、自分や相手のことを知りたい時に特定のレンズを通して見ることが役に立つと思う。だからこういうのを面白がる。

分子生物学の研究で細胞を見るときには、細胞を固め、薄切りし、それから顕微鏡にのせるという手順を踏むそうだ(福岡伸一博士の本から私が理解したことをざっくり説明している)。変化しながら動くものを捉えるのは難しい。だから動きを止め、切り取る。

それと似ているのかもしれない。もっと知りたいから、「部分」に注目してみる。全体が部分の総和でないことは承知の上で。

人って面白い。