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タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0299 気がかりさえなかったら、人は協力したい

(このテーマの過去記事はこちらからどうぞ)

フォーマルコンセンサス未経験のままこのチャートを見たとき、正直めんどくさそうと思った。

http://www.consensus.net/flowchart.html

でも実は、意思決定に手間ひまをかけるのにはメリットがある。

合意形成のプロセスで置いて行かれた人は、決められたことをしぶしぶやるかもしれない。なんなら、やらないかもしれない。そうしたら逆に時間がかかる。実行までのトータルで見たら、気がかりを話し合いの場で解決しておいた方が時間短縮になる。

気がかりさえなかったら、人は協力したいのだ。

話し合いの最終段階では、「いつ、どこで、だれがやるのか」というアクション関連の気がかりがたくさん出てきた。ここまでの話し合いで「全員が価値を認め実行したい提案である」という合意がなされているから、この段階までくると「実行したいのに、実行を難しくしていること」が出てくる。この気がかりが解決されたらできる!とみんなが思っているから、気がかりがいくつ出てきても、生き生きと話し合いが進む。

「気がかりがなくなったのを受けて、合意に至りました」
話し合いが次のレベルに移るときには、みんなでお祝いをする約束になっている。声を上げ、手をひらひらさせて表現するお祝いの本気度が増していくのも、協力するのが楽しいからなのかもしれない。


☆著者が本の内容を公開している。ブックマークから発掘された…読もう。

A Guide to Formal Consensus