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タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0322 「教員のパラレルキャリアを考える」を振り返って

「勇気が出なくて参加できなかった」という声を聞いた。「緊張していて…」という声が参加者からあがった。人からインスピレーションを得ることも、自分に向き合う機会を持つことも、自分の変化につながる。新しくて、時に怖い。それに、こういうスタイルのワークショップ自体、経験がない方もいらっしゃるだろう。それでも何かを得たくて、何かを変えたいと思って足を運んでくださる方たちに、「大丈夫、ここは安全です」と伝えたい。そんな気持ちを全員が持っている場だった。

それを助けてくれるアルコール、というのは下戸の私には思いつかなかっただろう。コラボレーションの威力を感じた。「ビールでも飲みながら話しましょう!」というお呼びかけのもと、主催者自らランチミーティングでビールを飲み(私だけミントティー)、ほぼ人数分の缶ビールを買い込んで会場に乗り込んだ。始終和やかに、リラックスした雰囲気で過ごすのに役立ったように見えた。床に座れる、可変性の高い会場だったのもよかった。

前半のプレゼンテーションでは、葛藤がありながらも、本当に自分のためになる選択肢を選び取る人々の姿が印象的だった。私の紙芝居は「私が大切だと思うことについて話す」という意図を持って臨み、それができたので嬉しい。反応やフィードバックがある場でお話させていただけるのは有り難かった。

後半のポジティブインタビューのときは、私は見守る役だった。自分にとって大切な価値観について話す誰かに、ひたすら耳を傾ける誰かがいる。生き生きとした希望が部屋に満ちていくのをただ眺めていられて、なんだか幸せだった。機会さえあれば人は、語りたいし、向き合いたいのだと思った。

最後の振り返りで「いつか子どもたちのもとに戻って来たい」と口をついて出た。心身ともに持続可能な働き方ができ、自分の信念や価値観に沿うならば、私は教壇に立ち続けたかった。私が日本の学校というシステムから飛び出して「戦略的に持続可能な社会を目指すためのリーダーシップ」を学ぼうとしているのは、たぶん、学校に戻ってくるためなのだ。

本当に、みなさんありがとうございました。

当日の様子はこちらからご覧いただけます。ピンときたら、次回はご一緒しませんか。