Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0324 音楽が語るストーリー

友人が出演するミュージカルを観に行った。ガーシュウィンのオペラ「ポーギーとベス」をミュージカルにアレンジし、舞台も北海道の漁港に移したもの。始終ものすごくカッコいいサウンドをバックに、もんぺ着て踊ったり、祭りが繰り広げられたりして、面白かった。

音楽がストーリーを語る力を強く感じで、これ、前にもどこかで…と思い出したのが、ワーグナーの「ローエングリン」。音楽を聞いていれば人々がどんな気持ちかわかる感じが、今回のガーシュウィンと共通していると思った。

例えば、友人をかばってナイフで刺されて死んだ夫のために妻が歌う「あの人は逝ってしまった」(My man’s gone now)で、途中にちょっと気持ちの悪い音の進行があった。歌詞ではただ嘆いている一方で、突然の理不尽な死に納得できていないのが伝わってきた。慟哭もメロディーで表されていて、とても印象深かった。

舞台でなにが起きていても、音楽は音楽で表現したいことを表現している。そんな楽しみ方もできる公演だった。おつかれさまでした。