#0332 夢は与えない
アレクサンダー仲間のパフォーマンスを観に、アレクサンダー仲間を募ってディズニーシーに行った。
その人は、バンドでスーザホンという大きな白い楽器を吹いている。エントランスでのオープニング演奏から始まって一日に6公演くらいあり、そのうち4つを観た。一時間もすればすぐ次のパフォーマンス。アトラクションそっちのけで追っかけをした。
バンドメンバーは吹くだけではなくて、踊る。回る。跳ねる。ステップを踏む。手を振り、手拍子を促し、マラカスやシンバルをお客さんに渡してリズムを教え、一緒にプレイする。メンバーと一緒に写真が撮れる時間帯にも、曲は流れ続ける。吹きながら撮影に応じているからだ。すごい!知らなかった。そんなすごいことを、余裕でやってのける人たちの集団だった。
スーザホンを吹く彼は、その集団の中でもひときわ余裕があるように見えた。個性や経験に加えて、アレクサンダー・テクニークがプラスに働いているのも見えた。音楽家向け教師養成コース開設当初から一緒に学んできた仲間の演奏に手拍子で参加したくて、動画はどれも10秒ぐらいしか撮れなかった。
十数年ぶりにパークを訪れて気づいたのは、ここにいる人たち全員がすでに、夢と魔法と冒険の世界を生きていること。彼らはただ「みんなも一緒に」とお誘いしている。夢は与えるものではないのだと思った。そして「与えるものではない」ものが、他にも色々ある気がした。
☆お客さんもマラカスやシンバルやウッドブロックで演奏に参加できる、ピクサー・プレイタイム・バンド。3月19日(月)までの特別企画です。ウォーターフロントパークにて♪