#0348 花粉症の「私」に向き合う
温かくなる予報、花粉警報も真っ赤の朝。おそるおそる窓を開けたら、ふわりと沈丁花の香りがした。春一番の日にひどい症状が出たのが幻のよう。きっと要因は色々あって、因果関係では説明できない。でも「前日に鍼灸治療を受けた」ことが要因のひとつであることは、確かだ。
そういえば花粉症って、症状を押さえることしか頭になくて、花粉症を持っている「自分」にこんなふうに向き合ったことも、向き合ってもらったこともなかった。とてもありがたい。
数日前にこう書いて、そのあと気がついたことが２つある。
ひとつは、症状が全身に分散しているように感じること。鼻水鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、頭重感といった、首から上の症状だけではなく、胃痛がしたり、頭痛がしてだるくなったり、全身に熱っぽさを感じたりする。嬉しくはない。でも分散することで、ひとつひとつが軽く済んでいるような気がするのだ。どれも長くは続かないので、やりすごすことができる。
もうひとつは、そのような様々な症状が出るので、対処法も変わってくるということ。しかも、自分にやさしいものに。例えば胃痛がしたら、消化にいいものを少な目に食べてみよう、と思える。頭痛がしたら、少しだけ横になろうかな、と思える。身体が発するメッセージを受け取ることで、花粉との闘いに私も協力できる。身体で必要なことが起こるのを応援できる。鼻水と目のかゆみに対して薬を飲んでいた頃は、こんなこと考えたこともなかった。
というように、治療からとても大切なことを学んでいる。３ターム目は週に２回通っていたのを１回にして、間隔を空けても肩こりや花粉の症状が戻らないといいな、という試み。次はどんなことが起きるだろうとワクワクしながら通える治療というのも、新しい。
☆過去記事は「花粉症」カテゴリからお読みいただけます。
