Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0372 What is mine to do?

スウェーデンに興味を持ったとき、とりあえず民話を読んでみた。その中の「太陽の娘と魔法をかけられた12人の王子」というお話が印象的だった。
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ある国のお妃さまが、自分が一番美しくないと気が済まない母親によって鳥の姿に変えられてしまった。お妃さまは枝に止まって不運を嘆いていた。ふと下を見ると泉があり、そこには金のようにかがやく羽毛に包まれた姿が映っていた。「王子たちにかかった魔法を解く方法は、金色にかがやく尾羽を持ち、ことばを話す鳥に出会うこと」だと思い出したお妃さまは、世界中を飛んで、王子たちのお城を探した。
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「私のことだ」と気づく瞬間と、それを行動に移す決断に、心を打たれた。

 

このお話を思い出したのが、2月のワークショップでご一緒したシゲ先生こと鈴木茂義さんの動画を見たときで。

 

「先生はゲイです」小学校でカミングアウトして働くシゲ先生! - YouTube

 

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子どもたちに「素直であれ」とか「誠実であれ」とかお説教しながら、自分はゲイをカミングアウトできず、言っていることとやっていることに矛盾を感じた。それに気づいてから、ありのままに伝えたいと思うようになった。伝えたい気持ちと怖さの綱引きの中、Out in Japanを知った。色々な職業の人が何百人もカミングアウトしている中で、学校の先生が一人もいなかった。それを見たとき「俺の出番かな」と思った。
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いつなんどき何として呼ばれるか、わからない。そう思えることは、希望なのかもしれない。

What is mine to do?
私がすべきことは、なんだろう。