#0146 クリエイティビティを分析した人
実現不可能なことを
視覚的に想像するのが苦手な私は
「何もないところから何かを生み出すのは
自分にはムリ」と、ずっと思っていた。
そう思いつつ
クリエイティブであることに対して
強い憧れがあった
(ものづくりに魅かれる理由は、きっとそれだ)。
そしてどうやらそれは
定義の混乱のせいだったことに気づいた。
ブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』という本は
クリエイティビティの教科書なのだとか。
この本で彼は
クリエイティビティがどうやって実現しているのか
分析を試みている。
最初に載っている定義のおかげで
混乱がスッキリ整理された。
ファンタジア:これまでに存在しないものすべて。
実現不可能でもいい。発明:これまでに存在しないものすべて。
ただし、きわめて実用的で、美的問題は含まない。創造力:これまでに存在しないものすべて。
ただし、本質的かつ世界共通の方法で実現可能なもの想像力:
上記3つは考えるもの。想像力は、視るもの。
ということはつまり
実現不可能なことを
視覚的に想像するのが苦手な私は
実用とか、実現可能性のほうに
より強い興味があるだけかもしれない。
クリエイティブじゃないと
嘆く必要はないのかもしれない。
よかった。
☆参考図書
ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』