Books
英語でも国語でも教科書でよく取り上げられる、写真家の星野道夫さんの本を、ちょうど1年くらい前によく読んでいた。そこにこんな一節があった。 友人:「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽…
福岡博士の本を読み続けていて、心に響いた言葉がある。 「チャンスは準備された心にのみ降り立つ」“Chance favors the prepared mind.” ルイ・パスツールの言葉。favorという動詞が軽やかで気に入った。「オリンピックの女神は荒川静香にキスをしました」み…
ライアル・ワトソンという動物行動学者の本を読んだ。「エレファントム~象はなぜ遠い記憶を語るのか」 コミュニケーションや埋葬の儀式など、ヒトのするような行動が象についてたくさん目撃されている、という例の中で、この場面が強く印象に残った。 「人…
ヘレン・フィッシャーという人類学者が開発した質問紙をお友達とやってみて、盛り上がった。 『「運命の人」は脳内ホルモンで決まる!~4つのパーソナリティ・タイプが教える愛の法則』 どのタイプがどのタイプのどんなところに魅かれがちなのかがわかる。…
個人的にどうしてもコント「テリーとドリー」が脳内再生されてしまうこの話題。大真面目に、福岡伸一博士の本をこの順序で読むことをものすごくオススメする。キャッチーなトピックでこの話題に慣れ親しんだあと、様々な分野の人との対談を通して世界が広が…
「英語科の先生おすすめ特集」でもう一冊私が推したのが高校生の時に読んだ「アルジャーノンに花束を」。切ない。 “Flowers for Algernon” http://amzn.to/2xhaeRZ ついでに洋書じゃないのにすすめてみたのがTOEIC対策小説。『不思議の国のグプタ―飛行機は、…
図書室だよりの秋の読書週間で「英語科の先生おすすめ特集」が組まれた。そのときに私が推した一冊がカズオ・イシグロだった。ノーベル賞のニュースを見て思い出した。 “Never Let Me Go” http://amzn.to/2ldtoqD 邦訳があり、映画化もされた作品で当時は話…
“Drawing on the Right Side of the Brain”(日本語版は『脳の右側で描け』)という本の序盤のエクササイズで、世界が変わった。 単純なイラストをマネして描くことすらできなかった私がピカソ作のストラヴィンスキー像を模写できたからだ。 本当に見たまま…
ここに挙げられているようなリーダーのもとで仕事ができたら幸せだろう…と思う。「環境さえ整えれば私たちには素晴らしい行動をとれる力がある」 www.ted.com 日本語字幕ありのTED talk。12分弱。はっきりめの英語。 99Uのほうが長くて濃い。日本語字幕なし…
世界的アレクサンダー・テクニーク教師でありパフォーマンスコーチとして演劇大学でも教鞭をとられているキャシー・マデン先生。 彼女のように教えられたら…!と誰もが羨望するスーパーティーチャーである。 パフォーマーがアレクサンダーを実践で使えるよう…
実現不可能なことを視覚的に想像するのが苦手な私は「何もないところから何かを生み出すのは自分にはムリ」と、ずっと思っていた。 そう思いつつクリエイティブであることに対して強い憧れがあった(ものづくりに魅かれる理由は、きっとそれだ)。 そしてど…
競争相手が10人だと聞かされた時より100人だと聞かされた時のほうがテスト問題を解くスピードが遅くなる。(心の声:そんなにたくさんの相手に勝つなんてムリかも…) ゴルフのパッティングでホールの周りに小さな円を描くと錯視の効果でホールが大きく見えて…
前回紹介したショーン・エイカーの本の中でこれは知ってたらやってみたかった!と思ったのがルイジアナ州で病院関係者が行った取り組みで 病気や不健康と結びついている場所で人々を健康な気分にさせるためにリッツ・カールトンホテルのルールを導入した。 1…
コップに水が「半分しかない…」と思う人と「半分もある!」と思う人がいる。 悲観主義者と楽観主義者の話をするのによく使われる例でコップの水をどう解釈するかに違いがある。 でももし解釈が2つにひとつではなくて別の選択肢があったら? 例えば「コップ…
最近気に入っている目のケア法。 ・やかんにお湯を沸かす・タオルを一本用意する・熱いけどさわれる、くらいの温度で タオルを絞って目に当てる・冷めてきたら、お湯を足して絞るを繰り返す・時間は10分厳守 10分って長く感じて2~3分でも気持ちいいのだけれ…
ホテルの客室係で「普段、運動はしていません」という人たちに「あなたが仕事でしている○○の動作は実はジムでやる△△の運動に似ているのですよ」と教えた実験がある。 「へえ、仕事をしているだけで運動になるんだ!」と知った人たちは実際に運動をしたかのよ…
前回書いた「変化」つながりで思い出したのが最近読んだ本に書いてあったことで。 『生物から見た世界』 http://amzn.to/2uxZVHH 人にとって「一瞬」の長さは18分の1秒だそうだ。 1秒間に18回以上の空気振動は聞き分けられず単一の音に聞こえる。1秒間に18回…
そして走ってみた、という話。 アレクサンダーの研修生仲間に勧められてジョン・レイティ博士と為末大氏の対談に行ってきた。 運動は、やせるためというよりは健康を維持するために欠かせないもので特に有酸素運動と健康や脳の活性化の関係性について急速に…
優しい家族のもとで褒められて育ったのに常に何かに追い立てられるようにして勉強も仕事も頑張り続けてしまう。そんな自分の性質がどこから来たのか知るヒントが「マインドセット」という本の中にあった。 褒め方の実験がある。 子どもにパズルを与え、完成…
描かれたものを見る機会があり興味が湧いたので本を読み始めた。 http://amzn.to/2rj2EWW 議論を可視化することで対話を活発にし衝突を乗り越えて良い刺激を与え合う場にするのを助けてくれる手法でそのまま議事録にもなる。 もしも職員会議でこれが導入され…
図書室に一冊、いかがでしょう。 『不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由』 http://amzn.to/2r34Uls 文字通りのサバイバルイングリッシュを身につける過程でひとつひとつの選択に誠実に向き合う姿が爽やかで、印象に残る。 英語学習…
「ユマニチュード」という言葉を教えてもらった。言葉の意味はHuman(人間)+-tude(性質) で「人間らしさ」。フランス発祥なので、語頭のHを発音しない。 認知症高齢者介護の場面でお互いが人間らしくあれるような関係性を紡ぐにはどうしたらいいか体系的…
記憶に焼きつくアイディアには6つの原則があるという。参考図書はこちら: 「アイデアのちから」 http://amzn.to/2oXJxNi 兄弟の共著で兄は都市伝説、ことわざといった記憶に残りやすいアイディアを、弟は優れた教師たちの授業の方法論をそれぞれ研究してい…
先日紹介した、ケリー・マクゴニガルさん。 彼女は健康心理学者として「ストレスは敵!だから避けるべき」と教え続けていたのだがどうも違うらしいとわかってからは「ストレスとの付き合い方を変え、ストレスに強くなる」ことを新しい目標にして活動するよう…
ストレスに関する研究で、こんなことがわかってきている。 強度のストレスがある場合、死亡リスクは高まった。ただしそれは「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちだけだった。 「ストレスは健康に悪い」と思っていなかったグループは参加者中で最も死…
焼き立てクッキーを我慢させられる実験の話を、もうひとつ。(参考図書は前回と同じ『習慣の力』) 1.クッキーを無視するよう丁寧にお願いし 「実験手順の向上のために何か提案があればぜひ」と頼む。2.ただ「食べないでください」という指示のみ。とい…
意志の力が有限だとしたら、どこに使いたいだろう? こんな実験がある。「焼きたてのクッキーがここにありますが、食べてはいけません」と指示される。いいにおいが充満した部屋で、パズルを解く。クッキーをがまんすることで意志力を使った学生はパズルを早…