Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0156 幸せって、何?

 

「幸せな精神状態とは
スキルとチャレンジが拮抗するときに現れる」
ミハイ・チクセントミハイ

目の前のことに時間を忘れて集中したこと、
それが幸せ。
という話を聞いた。

それってつまり
「こうしたら幸せと感じるに違いない」
と予測して何かするのでなく
まずやって、後から振り返って「幸せだった~」
と感じるということ。

そういえば、と思い出すことがある。

試験問題で「応用」といって
教科書にない、生徒にとって初見の英文で
出題するパートがあり
文章選びから問題作成まで、苦労した。

これだ!と思う文章に出会うまで
間に合って完成できるかどうかも分からない
不安との戦い。

でも、内容的に読んでもらいたい文章で
文法レベルもぴったりの文章が
見つかりさえすれば
そこからはスイスイできた。
試験後、「応用の文が面白かった」と
生徒に言われたりすると嬉しかった。

「スキルとチャレンジが拮抗するとき」
「目の前のことに時間を忘れて集中したとき」

ひょっとして
あの時私は幸せだったのかもしれない

…そして、もう試験を作りたくはない。(笑)

 

 

#0155 何が新しかった?

レッスンで、生徒さんにやってみせてもらって
「どうでしたか?」と尋ねたとき
「○○ができませんでした」という返答はよくある。

そういう場面でどうしたら
学びを最大にできるか。

リンクレーターさんという方の
ボイストレーニング合宿に参加した友人が
工夫のヒントをくれた。

リンクレーターさんはこう言ったそうだ。


「何が新しかった?」
「どんな発見があった?」
「どんなことが興味深い?」
って言い換えて。


なるほど。そうすることで
できたかできなかったじゃなく
何が起きたかを把握できる。

そうやって伸びていけたら
きっと楽しい。

#0154 今、全部、ベスト。

アレクサンダー・テクニークは
効率的な身体の使い方のレッスンで

困っている動作や伸ばしたいスキルについて
実際にやっているところを見せてもらって
身体のデザインに沿った
動きのオプションを提案します。

という説明を最近はよく使っているのだけれど
一度、こういう反応があった。

「え、じゃあ私、肩こりとかあるんですけど
私の動きで悪いところが見えてるんですか??」

…いいえ!
(英語だとA definite NOの感じで)

レッスンでは
「どんな提案ができるかしら?」という意図を持って
動きを見ているのであって
普段はそれをしていない。
というのがひとつ。

もうひとつは
その人が選択しているやり方は
その時点で知っている情報を最大限使って
ベストを尽くしているやり方だから
それが「悪い」という観点からは、見ない。

そもそもできていることだから
そのままやっていていい。

そしてもしよかったら
新しい選択肢を試してもらって
気に入ったら使ってください。

新しい「ベストのやり方」に
出会えるかもしれないから。

「悪いところが見えてるんですか?」
と尋ねた方にそうお話したら
ホッとした様子だった。

レッスン=正す、直すもの
という考えは自分にも染みついていたから
「悪いわけではないし、直す必要もない」は
しっかり伝えていきたいメッセージのひとつ。