Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0246 ボルネオの猫

サステナビリティを学ぶ合宿に参加してきた。

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『ボルネオの猫』というタイトルの、グラフィック付き動画をみんなで見た。なかなか衝撃の3分で、開いた口がしばらくふさがらなかった。

風が吹けば桶屋が儲かる」と似た、本当にあったお話を元にしたお話。一見なんの関連もなさそうなことが関連し合っているとき、部分でなく全体を見る必要がある。システム思考のイントロとして。

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ひとつひとつはよかれと思ってやっているのだけれど、「問題を広くとらえること」をしないでやっている。そして、関連し合う要素が多いとき、因果関係を知るのは難しくなる(WHOもどうしていいかわからなかった)。

止まってひとつひとつ見るよりも、俯瞰してみることの大切さがよくわかる。

ちなみに日本語版もあるのだけれど、ナレーションが早くてちょっと大変。合宿では再生スピードを落として、平易な日本語のナレーションをその場で読んでもらったので、とってもわかりやすかった。

 

#0245 OSTという対話のやり方がすごくよかった

サステナビリティを学ぶ合宿に参加してきた。

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Open Space Technology (オープン・スペース・テクノロジー/OST)というやり方で話し合う機会があった。テーマは「幸せな方向に意図的に発展していくために、今話したいことはなんですか。」まずは輪になって座り、手順と約束事を共有する。

 

・話してみたいことを静かに考える。
・紙に書いて「○○について話したいです。△△のあたりに集まってください」と発表する。
・どの話し合いに加わってもいいし、途中で立ち去ってもいい。ひとりの時間をとってもかまわない。
・どんな役割をとってもいい。話し合いを呼びかける「種火」にもなれるし、聞くことで炎を大きくする「薪」にもなれる。「ハチ」のようにあちこち飛び回って受粉させてもいいし、「チョウ」のようにヒラヒラと場の伸びしろをつくってもいい。

 

そうすることで、「やるぞ!」「やりたい!」っていう人だけが集まった話し合いの場が作れるのだ。

そのパワフルさ。ワクワク感。45分の話し合いがあっという間だった。外でのセッションだったので、お日様に当たりながらのびのびできたのも素敵だった。

こういう時間が日々の暮らしにあったら、漠然と「これできたらいいな」と思っていることを、みんなの力でどんどん形にしていけそうな気がする。やってみたい。


OSTについて詳しくはこちら

#0244 「ぼくはフルグラがキライです」

サステナビリティを学ぶ合宿に参加してきた。本当に、行ってよかった。少しずつ振り返りを書いていこうと思う。

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お子さんを連れての参加者も何組かあり、子どもたちで集まって遊ぶときもあれば、大人と一緒に参加するときもあった。子どもも楽しく学べるゲームや、簡単な言葉に言い換えたプリントなどが工夫されていた。

「持続可能性原則」を学ぶセッションでのこと。「一人ひとりが自分らしく みんなとずっと 暮らしていくために みんなでやめたいことクイズ」をした。


持続可能性原則1:自然を直接こわさない
(持続可能な社会では、自然が物理的な方法により劣化し続けることに加担しない)

持続可能性原則2:自然を地下から掘り出してきたものでよごさない
(持続可能な社会では、自然の中で地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けることに加担しない)

持続可能性原則3:自然を人間がつくったものでよごさない
(持続可能な社会では、自然の中で人間社会が作り出した物質の濃度が増え続けることに加担しない)


例えば「乱獲」「大規模農場経営」「缶のポイ捨て」といった行為が、どの原則に違反しそうか考えていく。「乱獲」は1、「大規模農場経営」は化石燃料もたくさん使うから1と2、「缶のポイ捨て」は1と2と3、といった具合(缶は回収・再生されれば1と3には違反しないことになる)。

まずは気づくこと。そしてこれからはこの原則に違反しないし、今やっているもので違反しているものはやめていく、という方針なのだけれど、こうしてひとつひとつ生産過程にまでさかのぼっていくと、今自分がしていることのほとんどが原則に違反していてショックを受ける。

感想をシェアしているとき、小学生の男の子が言った。
「ぼくはフルグラ(フルーツグラノーラ)がキライです」

「ドライフルーツは乾燥すればいいだけなのに、カタカナのものがいっぱい入っているし、誰が作っているのかもわからない。みんな美味しいって食べているけど、ぼくはキライです」

ちゃんと話についてきた上で、理屈じゃなく感情で”No”と言っている。その姿に、希望を見た。こういうふうに反応できる力を取り戻したい。子どもたちをお手本にして。