Just Be You

タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0293 ブログのタイトル『Just Be You』はどこから来たか

元ダンサーで、解剖学、生理学、生体力学、運動制御の専門家。ファンになりすぎてシドニーの学校まで習いに行ったスーパーアレクサンダー教師、グレッグのクラスで、肩をケガした生徒さんとのレッスンがあった。

「これはできるけど、こっちは痛くてできなくて…」と動きを探る彼女に、先生は何よりもまずこう言った。

“It's okay. Just be you. You're perfect the way you are.”
大丈夫。ただ自分でいて。あなたはそのままで完璧なんだから。


「その動きは、しないでおいて」と教えてくれるのが痛み。今の身体の状態だったら、痛みを感じるのは完璧なのだ。ケガした自分に「本当はあれもこれもできるはずなのに、なんでできないんだろう」って言うかわりに、今の自分のままできることを考えていけばいい。そんなメッセージを受け取って、たくさんムリをしてきた自分のことを思った。

生徒の前でムリをしていた私は、「大人なんだから、社会人なんだから、教師なんだから、ムリはするもの」というメッセージを伝えてしまっていなかったか。代わりにもし、ただ私でいることができたら、どうだっただろう。

迷ったり困ったり調子が悪かったりしている私が、それをどう乗り越え(ときにやり過ごし)ているのか、ありのままに見せたほうが生徒のためになったかもしれない。教師としての姿だけでなく、色々な興味や外とのつながりを持っていることをシェアできたほうが、世界を広げる助けになったかもしれない。

教師ひとりひとりが自分らしくいられたら、学校はどんな場所になるだろう。


この問いについて一緒に考えてみませんか。というお誘いが、『Just Be You』にこめられている。


【お知らせ】
2月4日(日)の午後、代々木上原にて「教員のパラレルキャリアを考える」勉強会でお話させていただくことになりそうです。詳細は後日。