#0374 花粉症も肩こりも治ったらどうしよう!鍼灸治療3-④b
花粉症治療を目的とした鍼灸、3ターム目(過去記事は「花粉症」カテゴリからお読みいただけます)。
先日急に訪れた高尾山は思いのほか杉で構成されていて、鼻をかみ、マスクもとれず、さながら高地トレーニングのようになった。とはいえ、お花見は楽しめた。治療の効果だと思う。
面白いのは、帰ってきてからの東京で、ほとんど症状が出ないこと。花粉はたくさん飛び続けている時期のはず。耐えられる閾値が変わったのかもしれない。
冷えが改善されたので、家でのお灸は終了。そういえば、冷えることも、花粉を浴びることと同じくらい恐怖だったな、と思う。今は、怖くなくなった。自分に今どのくらい症状が出ているのか見極めて、適切な対処をすればいいと知っているから。
ひょっとしたらこれが、治療を受けて一番ありがたかったことかもしれない。花粉を恐れなくてもよくなったこと。花粉症の自分と敵対しないで済むこと。
#0373 今日のにんじん~薬王院の精進料理
#0372 What is mine to do?
スウェーデンに興味を持ったとき、とりあえず民話を読んでみた。その中の「太陽の娘と魔法をかけられた12人の王子」というお話が印象的だった。
----------
ある国のお妃さまが、自分が一番美しくないと気が済まない母親によって鳥の姿に変えられてしまった。お妃さまは枝に止まって不運を嘆いていた。ふと下を見ると泉があり、そこには金のようにかがやく羽毛に包まれた姿が映っていた。「王子たちにかかった魔法を解く方法は、金色にかがやく尾羽を持ち、ことばを話す鳥に出会うこと」だと思い出したお妃さまは、世界中を飛んで、王子たちのお城を探した。
----------
「私のことだ」と気づく瞬間と、それを行動に移す決断に、心を打たれた。
このお話を思い出したのが、2月のワークショップでご一緒したシゲ先生こと鈴木茂義さんの動画を見たときで。
「先生はゲイです」小学校でカミングアウトして働くシゲ先生! - YouTube
----------
子どもたちに「素直であれ」とか「誠実であれ」とかお説教しながら、自分はゲイをカミングアウトできず、言っていることとやっていることに矛盾を感じた。それに気づいてから、ありのままに伝えたいと思うようになった。伝えたい気持ちと怖さの綱引きの中、Out in Japanを知った。色々な職業の人が何百人もカミングアウトしている中で、学校の先生が一人もいなかった。それを見たとき「俺の出番かな」と思った。
----------
いつなんどき何として呼ばれるか、わからない。そう思えることは、希望なのかもしれない。
What is mine to do?
私がすべきことは、なんだろう。