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タフな毎日を送る学校教員のためのブログ

#0208 「怠惰」が人間の基本的なニーズだなんて

 

「ていねいな発展」のワークショップで
「『怠惰』が人間の基本的なニーズに入っているのは意外です」
という声があった。

怠惰:すべきことをなまけていて、だらしないこと。

広辞苑にある。
なまけることが幸せのために必要?確かに意外な感じがする。

この日本語は、英語のlazyに近いように思う。

lazy: If someone is lazy, they do not want to work or make any effort to do anything.
(誰かがlazyなら、その人は働く気がなく、何の努力もしない)

でも実は、マックス・ニーフの本で「怠惰」に当たる単語はidleness
意味合いがちょっと違う。

idle: If you say that someone is idle, you disapprove of them because they are not doing anything and you think they should be.
(誰かをidleだと言うとき、あなたはその人を好ましくないと思う。あなたが「するべきなのに」と思うことをその人がしていないから)

おや。
「好ましくない」も「するべきなのに」も
はたから見ている人の気持ちであって
必ずしも本人が悪いという意味にはとれないみたい。

余談だけど
こういう違いを知りたいとき、Collins Cobuild英英辞典が大好き。


さて、怠惰=idlenessの意味を確認した上で
ブックレットに挙げられている例を見ると、なるほどと思う。

好奇心 ユーモアセンス ゲーム パーティー 心の平和
空想にふける リラックスする 楽しむ 遊ぶ
プライバシー 親密な場 自由時間 風景

要するに
「立ち止まって、普段しないようなことを
あえて自分にさせてあげる時間をとること」と言えそう。

そういうことなら「怠惰」は
間違いなく幸せのために必要だ。
堂々と、「怠惰」のニーズを満たす何かをしよう。

 

☆9つの基本的ニーズ☆
「生存」「保護」「愛情」「理解」「参加」
「怠惰」「創造」「アイデンティティ」「自由」

 

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